ドイツは猫にも優しい国?


ドイツのペット事情はよくメディアで取り上げられているので有名な話ですが、多く聞くのは犬と共存しやすいドイツ社会について。
飼い犬のしつけの徹底、カフェや公共交通機関にも犬と一緒に利用できる環境、法律などなど。では、猫についてはどうなのでしょうか?
   
そこで今回はドイツの猫事情について簡単にまとめてみました。
   

【猫は人気ペット!】

犬ばかりがスポットをあびるドイツですが、実は猫の方が飼育率が高いのです!
でも犬のように外に連れ出す事がないので、飼い猫を外で放し飼いにしたり、室内で自由に過ごさせるなど日本とほぼ同じ飼い方です。
しかし、違うのは避妊・去勢手術とマイクロチップ挿入の義務化!日本でもぜひ導入して欲しい義務ですね。

<猫を迎えいれるには?>

猫をペットにするには繁殖許可を得たブリーダーなどに予約を取り、譲り渡す条件に見合うかどうか時間を掛けて検証されます。
日本のようにペットショップで簡単に購入できる訳ではありません。
   
ブリーダー以外だと新聞や広告に里親募集がよく掲載され、そこから引き取る方法もありますが、そこも簡単には引き取れないようになっています。
その他の方法だと、5月によく農家で子猫が売り出されているそうで、ネットの掲示板などに情報が掲載されるのだとか。
(売るといっても実際は子猫にかかる予防接種代を請求している)

【ドイツの保護施設】


ドイツの動物処分ゼロの法律は有名ですが、そもそもドイツには保健所のような殺処分するための施設は存在しません。
しかしペットの飼育に厳しいドイツでも、保護犬・猫は存在します。ではその動物たちはどうしているのか?そこで登場するのが「ティア・ハイム」と呼ばれるシェルターの保護施設です。

<ティア・ハイムとは?>

ドイツに約1000箇所にある「ティア・ハイム」。自然に囲まれ、広い敷地内では1匹ずつ管理された飼育施設や病院があります。
そのうちベルリンにあるティア・ハイムだけでも年間約1万頭以上の動物が収容されますが、そのうち約90%もの保護犬・猫が新しい家族として引き取られているそうです!
もしも引き取り手が見つからない場合でも、ティア・ハイムで生涯暮らせるようになっているので安心です。
日本のように命の期日を迫られる心配がないのは素晴らしい!

■活動

ティア・ハイムは飼育保護だけでなく、里親募集はもちろん広報活動や里親になった家庭を訪問して譲渡後の様子をチェックする事もしています。
その保護活動も、全ての野良猫を保護する訳ではなく、野良猫の生活に慣れ過ぎてしまった猫は避妊・去勢手術をしたのちに元の場所に返す事もしているそうです。

■管理費は?

大きな保護施設でありスタッフの人数も多く必要とすれば、必ず巨額な費用がかかるものです。その費用は市民や企業からの寄付金で賄われているというから驚き!ドイツの人達は「寄付」という活動が習慣化しているそうで、日本とはそこがまた違った所ですね。

■ティア・ハイムの環境

施設は暗いイメージがついてしまいますが、ティア・ハイムは清潔で広いだけでなく自然光が入ってとても明るい!
猫舎はなんと自由に外と中で行き来できる造りになっているので、部屋だけでなく外の空気に触れる事も可能となっています。
   
キャットタワーや爪とぎがちゃんと充実しているので、保護された猫たちは快適に暮らせる環境になっているのです。
保護猫ちゃんたちが伸び伸び自由に暮らしているので自然体の姿を見る事ができ、また明るくて清潔な施設が訪れた人の飼育意欲をグンと上げてくれます。

【ドイツの恐い一面】

ここまでドイツの保護環境・施設の素晴らしさについてまとめてきましたが、その一方でドイツには恐い法律もあります。
ドイツには「ドイツ連邦狩猟法」という法律があり、詳しく言えば「野生生物と生態系の維持のために民家から300m以上離れた狩猟区域内にいる犬・猫を射殺対象と出来る」という法律になります。
これにより、実際に放し飼いでウロついていた飼い犬が撃たれたり、散歩に出ていた飼い猫が撃たれる事件は多々起こっているようで、もしかしたらわざと標的にして撃ち殺しているのでは・・・なんて疑惑も出てきます。
   
れっきとした法律に基づいて発砲しているので、たとえ目の前で愛猫を射殺されても狩猟者の責任は問えない・・・なんて恐ろしい法律なのでしょうか。
   
実際、年間に猫は約40万頭、犬は約7万頭が射殺されているそうです!これが本当なら、日本の殺処分数よりも多い。銃社会ではない日本では考えられないですね。
ドイツでは農地を守ったり、野生動物を管理する目的で狩猟が行われているので狩猟そのものが悪い訳ではありませんが、それが行き過ぎた行動であれば多いに問題です。

【ドイツは猫にも優しい国?まとめ】


ドイツの街にはあまり野良猫の姿を見掛けないそうです。これも、野良猫の姿を見掛けようものなら市民がすぐ施設に連絡を入れ、連絡を受けた施設がすぐに保護に向かうスピーディーな部分があるからだそうです。
市民の意識と保護施設の連携が大切ですよね!