愛猫にノミが付いた!?ノミについて知っておこう!

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猫を飼っている人の中に、「うちの愛猫が痒がっているけれど、もしかしてノミ!?」と疑った経験はありませんか?猫に多い悩みの一つですが、どうして「ノミ」に苦しめられるのでしょうか。
今回はノミに関する駆除から予防、環境の改善までを考えていきたいと思います。これから猫を飼う予定の人にも、是非参考にして頂きたいです。

【その1】ノミがついたらどうなるの?

ノミの予防は口うるさく注意されている事柄ですが、実際、ノミはどのタイミングで愛猫に寄生するか不明です。
「今から寄生しますよー!」って教えてくれたら助かるのですが・・・そんな訳がありませんよね。
でも、なぜノミを厄介者扱いにしているのでしょう・・・?
 
ただ言われているから予防するのではなく、ノミについて把握した上で予防する方が納得がいくと思います。

<ノミってどんな生物なの?>

まずは敵を知る事から始めましょう。
1. ノミの仲間は約2000種類!日本では70種類以上も生息しています。
2. ノミは卵→幼虫→さなぎ→成虫で大きくなる。
3. 卵は環境により1~5日で孵化。この時の幼虫のエサは、食べこぼしのエサ・フケ・虫の糞などで、ホコリの多い場所や湿気が多い場所が住処です。
4. 環境条件によりますが、1~2週間でさなぎに変化。その約1週間後は成虫になります。
5. 成虫は猫などの体が住処で、ご飯は吸血して得ています。
6. 成虫の体の大きさは2~3mm程度の黒っぽい色。
7. ジャンプ力が自慢です。体調の60倍の距離、100倍の高さをジャンプ出来ます。
8. 生きている間に1日20~50個以上、トータル1000個以上の卵を産みます。
9. 13℃以上の温度があれば、いつでも繁殖できるよ!

ざっと説明すると、こんな生き物です。『ノミが1匹でも見つかれば50匹以上が生息している』と言われていますが、それぞれが1日に20~50個の卵を産み、また繁殖して増えていくと考えると、鳥肌が立つレベルで気持ちが悪いですよね・・・。

<ノミによる被害>

では、ノミはどんな被害を及ぼすのでしょうか?
日本で猫に寄生するノミは『ネコノミ』と呼ばれています。ネコノミは、猫だけの被害だけではなく、人間にも危害を加えるのでとても厄介なのです。

■強い痒み

まずネコノミは、猫が吐く息(二酸化炭素)を感知して飛びつき、体に寄生します。ご飯を得るために皮膚に噛みついて吸血するのですが、その噛まれた傷が強い痒みを引き起こし、ついつい掻き毟ってしまいます。
これは人間に噛みついて吸血する時も同様で、噛まれると強い痒みや発疹に悩まされます。

■痒みが原因で起こる病気

 愛猫が、強い痒みで自分の皮膚を掻いてしまい傷を付けてしまうと、そこからウイルスや細菌が侵入して違う病気に感染する可能性があります。さらにノミの唾液にアレルギー反応を起こして皮膚炎を起こしたり、マイコプラズマ感染症(貧血)などの病気になる事も。

■ノミを飲み込む事で起こる病気

 ノミが寄生した体を毛づくろいする事で、起こる病気もあります。原因はノミの体に寄生する瓜実条虫と呼ばれる寄生虫。これを寄生させたノミを飲み込んでしまうと、今度は猫のお腹に瓜実条虫が寄生し、下痢や嘔吐などの症状を引き起こしてしまうのです。

<ノミの確認ポイント>


野良猫は必ずノミが付いていると思っておきましょう。つまり、外出できる愛猫の場合は野良猫と接触して移ったり、草むらに生息するノミが寄生したりします。
だからと言って、部屋にいれば必ずしも安全とは言えません。外を散歩する犬と接触する機会があれば移る可能性もありますし、すでに部屋の中にノミの卵があれば移るでしょう。
ノミで大変な目に合う前に、常日頃から愛猫の体のチェックをしてあげる事が大切になります。

■愛猫のここをチェック

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 愛猫がしきりに蹴るように体を掻いたり、毛を噛むように毛づくろいをしていたら注意しましょう。
主に下記の部位にノミが寄生しやすいのでチェックして見て下さい。
・喉元
 ・内股から首筋
 ・尻尾の付け根
 ・背中
これらの部位の体毛をかき分けた時、黒い粒(ノミの糞)が見えたらノミの可能性があります。
また、愛猫が過ごす場所に黒い粒が落ちていたり、たまに毛の上を飛び回るノミを目視で確認できる事もあります。

【その2】ノミがついた時の駆除方法

もしチェックでノミを発見した時、どんな対処をすれば良いのでしょう。
ここではその方法について学んでいきます。

<ノミを発見した時の注意点>

■絶対にノミを潰さない!

 上記でノミの生態を説明しましたが、成虫は卵を産み続けます。潰してしまうと、その卵を飛び散らしてさらに増殖させてしまうので逆効果になります。

■取ったノミは水につける

 ノミは水に弱いので、取ったノミは中性洗剤を垂らした水につけて溺死させます。そのまま捨ててしまうと、捨てた場所で増殖をしてしまうので気を付けましょう。

<ノミの駆除に必要な道具>

・ノミ取りクシ・・・普通のクシより、目の細かいクシ。ペットグッズを販売しているお店で大抵は購入が可能です。1ヵ月は続けて毛をといてあげると効果的です。
・駆除薬・・・フロントラインのように皮膚に薬を垂らすタイプや、プログラムのような飲ませる薬のタイプもあります。
・ノミ取りシャンプー・・・ノミの活動を弱め、止める薬入りのシャンプー。皮膚炎にならない程度の成分なので、それだけで完全にノミを退治出来る訳ではない。薬なので舐めないように注意しなければいけません。仮死状態になったノミを、ノミ取りクシを利用して取ったり、水でしっかり洗い流しましょう。あまりにシャンプーをし過ぎると、毛がパサパサになったり、皮脂が落ち過ぎて乾燥肌になり皮膚病に繋がる事もあるので、1週間に1回の間隔を空けるようにしましょう。
・中性洗剤を垂らしたお水・・・取ったノミを浸けて溺死させる為のお水。

<ノミを駆除する方法>
1. ノミ取りクシを使う
まずは体の表面にいるノミを取り除く作業から始めましょう。ノミ取りクシは、通常のクシよりも目が細かく、小さなノミの大きさでも取り除く事が出来ます。根気強くブラッシングしてあげましょう。普段のブラッシングの際に同時にしてあげると一石二鳥ですよ。
2. それでもノミが完全にいなくなる訳ではありません。次にお風呂に入れて、ノミ取りシャンプーをしてあげましょう。
桶にぬるま湯を用意し、愛猫を入れます。ノミは水に弱いのでこれで溺れさせます。先に首の周りに泡立てたシャンプーをグルッと付け、足先から徐々に上へと洗っていきます。最後に首の周りのシャンプー部分でノミ取りクシを通し、上に逃げてきたノミをすくい取りましょう。ノミも体も綺麗になって、一石二鳥ですね!
3. 最後はノミの駆除薬を投与します。動物病院でもらう薬が一番効果が高い薬です。フロントラインやアドバンテージプラスなど様々な駆除薬があるので、先生に勧められた薬を使うのが良いと思います。

【その3】ノミ予防の方法

ノミの予防には、日頃の環境を整え、こまめなグルーミングと駆除薬という予防線を張っておかなければいけません。

<駆除薬の選び方>

一番良いのは、動物病院の先生に愛犬にあった駆除薬を選んでもらう方法だと思います。効きが良いのも、動物病院で購入できる薬です。値段は市販のよりかは高いですが、確実に効果を期待するのならばコチラを選びましょう。

■駆除薬の種類

 有名な駆除薬をご紹介します。それぞれ効果や目的が違うので、選ぶ際は気を付けましょう。
 ・フロントラインプラス・・・高い確率でノミとダニの駆除が出来る。効果は約1ヵ月で、スポットタイプとスプレータイプがあります。値段が高いのが難点。
 ・アドバンテージプラス・・・高い確率でノミの駆除が出来る。ノミ専用の薬で、効果が早いのが特徴!スポットタイプで販売しています。効果は約1ヵ月。
 ・プログラムA錠・・・飲ませる駆除薬で、1回の効果は1~2日程度。ノミの成虫を駆除する薬です。投与して約30分後には効果が出てきます。ノミを見つけた時など、体から離したい時などに投与して駆除する。1日1回が限度です。
・プログラム液・・・ノミの卵や幼虫の発育を阻害するのが目的。飲み薬や注射のタイプがあります。注射タイプは約半年の効果があります。

<駆除薬の注意点>

ノミを退治してくれる点ではとても助かる薬ですが、薬は薬です。副作用が無い訳ではありません。フロントラインやアドバンテージは副作用が少ないと言われていますが、それでも発症する子はいます。

■起こり得る副作用とは・・・

・下痢
・嘔吐
・発熱
・湿疹
・脱毛など

もし異常が現れた際は、フロントラインなどのスポットタイプはすぐにシャワーで洗い流し、動物病院で診てもらいましょう。飲み薬や注射の場合はすぐに動物病院へ連れて行きましょう。

<その他の道具>

他にも、ノミ取り専用の首輪やノミ取り粉なども市販で販売されています。が、駆除薬ほどの効果は残念ながらありません。
・ノミ取り首輪・・・ノミを弱らせる薬剤が塗られた首輪。首周りでのみ効果を発揮するので、ノミは他の部位で生息している可能性が高い。動物病院で購入する方が効果が期待できる。
・ノミ取り粉・・・ノミを弱らせる成分が含まれたパウダー。首すじから尻尾の付け根まで、地肌に振りかけていきます。簡単に舐めてしまうので、おススメは出来ません。

【その4】環境を変えよう!

<部屋の環境変化>

愛猫にノミを発見したら、部屋中にノミの卵があると思って下さい。再びノミに寄生されないように、日頃の部屋の掃除が大切になります!
特にノミが大好きな場所が、ホコリやチリが溜まる場所。部屋の隅っこ、角っこを徹底的に掃除機をかけ、掃除機のフィルターも都度都度お掃除しましょう。
今では吸引力が強い掃除機や、布団やソファ、カーペットのダニやノミを死滅させながら吸い取る掃除機も発売されていますよね!ノミに気を付けたいならば、便利な道具に頼るのも有りだと思います。卵から孵化するノミがいなくなるまで、1ヵ月は継続する必要があります。

■特に掃除機をかけておきたい場所

・愛猫の過ごす場所
・愛猫の寝床
・部屋のカーペットやソファ、布団など、布製品がある場所
・ホコリが溜まる場所など。

出来れば、ノミを吸い込んだであろう掃除機の吸い込み口には殺虫剤を、フィルターがある場合は洗浄液に浸けて消毒をしましょう。(使用する度)

■湿気をこもらせない

湿気が多いと、ノミは喜んで生活します。そうならない為に、窓を開けて部屋を換気し空気を入れ替えたり、日光消毒を兼ねて、部屋に太陽の光が当たるようにします。

<猫の生活環境変化>

外に出る機会が多いほど、ノミに寄生される確率が上がります。ノミが心配ならば、出来るだけ室内で過ごさせたり、それが難しくても、定期的にノミの予防が出来るようにブラッシングやノミチェックが出来る生活に変化させましょう。コチラが外に出なくても、野良猫や他の家猫が近づいてくる事もあるので、家に入れさせない、近づけさせないように工夫する必要もあります。

【愛猫にノミが付いた!?ノミについて知っておこう!まとめ】
ノミの大変さは、経験した人しか分かりません。
愛猫の毛をかき分ける度に現れる黒い粒は、愛猫の毛の中でウジャウジャ動くノミを想像してしまい鳥肌が立つモノです・・・。
とにかく一番辛いのは寄生された愛猫です。痒みは我慢出来るレベルではありません。もちろん人間にも被害が及ぶので、ノミを発見したらすぐに駆除をして予防しましょう!