地域猫って知ってる?命と向き合う活動にも注目しよう!


皆さんは「地域猫」という言葉を耳にした事はありませんか?
今や全国に浸透しているワードであり、猫の保護活動を調べると必ず現れます。
そもそも「地域猫」とはどんな猫なのでしょうか?そして同時に「地域猫活動」とはどんな活動なのでしょうか?
今回はその「地域猫」について、そして「地域猫活動」についても興味を示して頂けたら良いな、という期待を込めてまとめてみましたので一緒に学んでいきましょう♪

【地域猫とは】


では「地域猫」について触れていきましょう。「地域猫」=「野良猫」という結び付けをする人がいますが実は違います。簡単に言えば「地域猫」=「地域住民に管理されている野良猫」という結び付きになるのです。

【地域猫活動】

「地域猫」を管理する活動を「地域猫活動」と言いますが、どうして猫を管理しなければいけないのでしょうか。
地域猫はその地域や活動団体によって多少の内容の違いはあるものの、大体は同じ目的で管理されています。その為に、地域住民同士で猫を管理したり、ボランティア団体が活動するなど多くの人達が協力しています。

<猫が起こす問題とは?>


野良猫が地域内で自由に生活するのは仕方がありませんが、そこでは色々と問題が起こっています。
・衛生問題・・・野良猫が地域内で繁殖、ウロウロする事でゴミ箱を漁ってゴミをまき散らしたり、敷地内に侵入してトイレしたり、猫好きさんが置いて行ったご飯がそのままにされていたりと、地域住民の健康に影響を与える可能性があります。
・騒音問題・・・発情期を迎えた雌猫の鳴き声ってとても響くのです。夜中に家の側で鳴かれると気になって寝られません。
・被害問題・・・猫が敷地内に入る事で、ガーデニングがダメになったり、糞尿の匂い、マーキングの匂い、ペットの小鳥が襲われるなど様々なトラブルが起こります。
・増殖問題・・・猫の繁殖力はとても強く、放っておくとどんどん繁殖していきます。

など、野良猫による被害とトラブルは結構多いのです。それにより、敷地内で出産した子猫を保健所に持ち込む人、山に捨てる人、ボランティアに押し付ける人が増え、殺処分される数も増えていきます。
行政だって好きで殺処分を行っている訳ではありません。これ以上命を消す行為を増やさないためにもまずは根本である“出産させない”所を徹底する必要があるのです。

<活動内容>

では、地域猫活動の内容に触れていきましょう。活動には、
・不妊去勢手術(TNR活動)
・里親探し
・餌の与え方の指導
・餌の跡片付け
・トイレの後始末
・地域猫活動の普及活動
など、色々とするべき事はありますが、これを地域住民の理解の元でボランティア団体と共に協力して行うのです。

<活動をする理由>


地域には「野良猫も命があるから」と助けたい人と「野良猫は邪魔だから排除したい」と思う人など様々な考え方を持った人達が集まっています。一方的に「猫を助けたいから餌をあげている」と訴えても嫌い派は納得できないでしょうし、「猫が邪魔だから保健所に連れていく」と行動しても好き派は納得できないでしょう。お互いが納得できる形にするには、キッチリと活動ルールを決めて猫を管理するしかないのです。
そこでお互いがしっかりと意見を出し合い、解決策として今後の方針を決めながらルールを定めていきます。それが「地域猫活動」となり、実行される事で邪魔扱いされていた野良猫が人間と丁度良い距離感で生きていけるようになります。

そこで作られたルール(地域によって異なりますが)の一部が上記の内容で、置き餌やトイレの片付けは地域清掃の意味も込めて行います。餌の与え方だって、ずっと餌を置き続けているとカラスが場を荒して汚したり、他の地域の猫がどんどん流れて来る可能性がありますよね。時間を決めて餌を与えるだけでも実はとても重要な事なのです。
しかし、「TNR活動」は人間の労力と資金、猫の体力が必要となるため、周囲の協力がなければ簡単には実行できません。

【TNR活動】


TNR活動は単語の頭文字を取った言葉で、
T・・・Trap 捕獲し
N・・・Neuter 不妊去勢手術をしたら
R・・・Return 元の場所に返す
という活動になります。猫ボランティアさんに協力してもらう所が多いのですが、これが結構大変で・・・。捕獲器を用意して対象の猫が入るまで待機しなければいけなかったり、猫を傷つけないように注意しなければいけません。さらに手術には協力してくれる獣医と手術代も必要となるので、行政に助成金のシステムがあれば申請したり、市区役所に協力をお願いするなどの時間も必要となります。
手術後には印として耳先をカットし、様子を見た後に元にいた場所に返してあげます。間違えて再度捕獲されないために耳先をV字にカットされるのですが、その形が桜の花びらのようなので手術を受けた猫は別名『さくら猫』と呼ばれています。痛そうなイメージがありますが、全身麻酔が効いている時にカットするので痛くないんだとか・・・。

<TNR活動の利点>

猫にとっては当たり前の生活を送っているのに、人間の勝手で手術をされ繁殖が出来ない体にされる。そう聞くと酷い事をしているのではないか?と考えてしまいますが、TNR活動によって命を奪われる猫たちの数が減った事はもちろん、雄猫のマーキングの匂いや、雌猫の発情期の鳴き声(両者生後8か月以内の手術に限る)が無くなるなどの利点が生まれます。
こうして徐々に子猫の繁殖を止める事が出来れば、やがては猫の増加にSTOPがかかり、「地域猫」として住民が管理しやすい環境が出来るはずです。

【地域猫活動の注意点】


野良猫にご飯を与える事を「地域猫活動」として認識している人がいますが、これはただの猫好きによる自己満足です。確かにご飯を与える行為も活動ですが、地域全体でしっかりと話し合いをし、合意を得た上でルールに基づき実行しなければ意味がありません。活動内容はご飯だけではないですよね?地域の清掃活動もTNR活動も猫の管理も全てひっくるめて「地域猫活動」です。全ては『飼い主のいない猫を減らす』事に向けての取り組みであり、地域と猫たちが上手に共存できる社会を作るためなのです!

そうは言っても「地域猫活動」は少しの油断で崩れやすい。例えば、いくらTNR活動をしていたとしても地域外からの捨て猫が後を絶たなかったら意味がないですよね。餌の与え方を守らず餌を置きっぱなしで片付けもしなかったら、地域が汚れていくだけですよね。せっかく活動をしているのなら、住民達の意識が薄れないように気を付けておくべきです。

さらに注意しなければいけないのは、住民同士の対立です。中には猫の罠を仕掛けて猫にケガをさせてしまったり、動物虐待を行ってしまう人間もいます。最悪なケースだと殺してしまう人もいますよね。それが地域猫活動によって発覚したり、対立により悪化してしまう事も考えられます。人が人を説得する事に一番の労力が必要かも知れませんね・・・。

【地域猫って知ってる?命と向き合う活動にも注目しよう!まとめ】


「地域猫」と「地域猫活動」についてまとめてみました。もしお住まいの地域で野良猫に困っているのであれば、行政や市役所に相談して対応を考えてみませんか?
せっかく産まれた命なのに人間の勝手で処分されるなんて、猫には残酷で生きにくい社会です。この世界は人間だけのものではありません。お互いが共存できるように、何とか殺処分をSTOP出来るように考えていかなければいけないと思います。