狩猟本能をどうする?


猫が噛む原因をさらに、猫の本性から見てみました。家庭に飼われていても、猫は人間と生活をともにできる動物の中では一番野性味を消していない動物だといえます。

猫は、本来は自分で獲物を捕まえる習性がありますから、ネズミやスズメなどは今でもよく捕まえてくるのですが、それでも、現在の飼い猫にその環境は少なくなっていますね。

そこで、その狩猟本能を何とか、遊びの中で、満足させたくなるのだと考えるべきでしょう。

その本能とは、音や動き、においなどに非常に敏感で、おなかが空いていなくても、獲物を狙う動作を起こします。ですから、このとき、ターゲットになる相手は、自分の食料としてではなく、狩猟を行いたいという衝動に対する対象物でしかないのです。

猫の姿勢と言えば、まさしく、獲物を狙う態勢ですよね。

身を低くし、お尻を少し高くする。尻尾の先端だけを動かし、足踏みをする。これは襲いかかるチャンスを待っているときです。

その瞬間、猫はターゲットに飛びかかり、相手をおもちゃにしながら、狩猟本能を満足させているのです。

ところで、成長途中の子犬同士の遊び方をご存じですか、猫の目は生まれて10 日目にはすっかり開き、動くものを目で追うようになるのが生後1カ月で完璧になります。

ですから、まだ十分歩けない時でも、例えば、お母さん猫の尻尾の動きが気になってならなくなるのです。

ここで覚えるのは、動くものに素早く反応する運動神経でしょう

兄弟ネコがいたりすれば、追いかけっこからじゃれあい、キック、噛みあいなどをしながら、子猫たちは防御と攻撃の具合を学んでいくのです。



猫同士も犬と同様、幼児期の仲間とのふれあいが非常に大事になるのはこのためです。

さて、自分が飼うことになった猫が、この加減を学んでいない場合、飼い主といえども本気で噛まれる場合はないとは言えません。

本気で、噛みつかれた場合だけは、あなたがその猫の親兄弟の代わりに、子猫をしつけなければならないのです。

だからといって、体罰を与えろというのでは決してありません。

中には、ほんの少し、鼻ピンなどをするのがいい場合もありますが、基本的には、体罰ではなく、仲間であることを教える意味で、しっかり抱きしめてやることが大事です。