くしゃみ連発!猫だって風邪を引く!


猫がくしゃみをする姿は見た事があると思いますが、それが何度も続くようだと「あれれ?もしかして・・・」と風邪を疑いませんか?
 
そもそも、猫に「風邪」って症状があるの?と疑問に思う人もいるかも知れません。
そこで今回は、猫風邪についてまとめてみました!
愛猫のくしゃみに心配している飼い主さんや、子猫を迎えたばかりの飼い主さんに、是非参考にしてほしいと思います。

【その1】猫の風邪って?

猫も、人間と同じようにくしゃみをしますよね。くしゃみの原因は様々ですが、匂いに反応したり、ほこりに反応したり、花粉症だったりする事もあります。
しかし、何度も何度もくしゃみを連発するようであれば、それは『風邪』かも知れません。

<猫風邪かな?と思ったら・・・>

まずは猫の風邪の特徴をチェックしましょう。
■鼻・・・ネバッとした鼻水が出ている
■目・・・ネバっとした白や緑の目ヤニが出ている、目が赤い、角膜が炎症し目をつぶっている、涙がよく出る、まぶたが腫れている
■口・・・よだれが出ている、口内炎
■体調・・・くしゃみや咳を連発する、発熱、食欲不振、脱水症状

<猫風邪の種類>


猫風邪の症状は一つとは限りません。猫風邪を引き起こすウイルスによって違いがあります。

◇猫ウイルス性鼻気管炎(ヘルペスウイルス)

 症状:鼻水、くしゃみ、角膜炎、結膜炎、咳、発熱、食欲低下、脱水症状など
 注意時期:2~3か月前後の子猫に多い
 特徴:目に何らかの症状が出やすいウイルスです。大量の目ヤニが出たり、目が赤くなったりします。
少々やっかいなウイルスで、感染すると完全にウイルスを駆逐する事が出来ません。神経細胞などに潜み、免疫が低下したタイミングで再び活性化を狙う悪賢いウイルスです。

◇猫カリシウイスル感染症

 症状:鼻水、発熱、くしゃみ、食欲低下、よだれ、口内炎、舌の炎症など
 注意時期:2~3か月前後の子猫に多い
 特徴:風邪の症状の他に、口内に異変を起こすウイルスです。水疱や潰瘍などの口内炎や舌の炎症により、大量によだれを垂らしたり、口臭がキツくなったりします。痛みでご飯が食べれなかったり、元気が無くなったり、上記のヘルペスウイルスよりもキツい感染症です。また肺炎を引き起こす場合もありますが、命に関わるので注意が必要です。

◇猫クラミジア症

 症状:くしゃみ、鼻水、咳、結膜炎、角膜炎、発熱、口内炎、多発性関節炎、肺炎、食欲低下、脱水症状など
 注意時期:子猫が発症し、重症化すると危険
 特徴:細菌による症状は他の細菌の二次感染を引き起こす事があります。免疫力が低い子猫が発症すると、肺炎や脱水症状になった時に著しく衰弱し、命に関わる事態になる事も。すぐに動物病院で処置をしてもらう必要があります。

<これも疑って・・・>

猫風邪に似た症状で、命に関わる病気もあります。ずっと室内飼いで外に出していない、他の猫を触った記憶がないなど、猫風邪になるウイルスの感染経路がはっきりしない時に疑ってみて下さい。

◇猫白血病ウイルス感染症

 症状:鼻水、口内炎、発熱、下痢、貧血、脱水症状、食欲低下、体重減少、リンパ節の腫れなど
 注意時期:生後間もない子猫ほど危険、感染した時期による
 特徴:風邪に似た症状の感染症で、白血病やガンの原因になるリンパ節腫瘍になりやすい病気です。
もしもの感染症ですが、これに感染している猫の唾液や涙から感染したり、感染した母猫から産まれた子猫が感染しているケースもあります。体内に潜伏し、急に症状が現れたりするので、生涯発症しない猫もいれば、感染してすぐに症状が出る猫もいます。現在ではウイルスに対する特効薬はありませんので、その時の症状に合わせた治療しか手がありません。

<猫風邪を発症する原因>

■外に出る事が多い猫

猫風邪が移るのは、だいたい飛沫感染です。そして外で集団生活をしている猫ほど猫風邪を発症しています。
よって、愛猫が外に出る機会が多いほど、感染した猫たちと接触し、猫風邪を貰う確率は高いです。

■人間が原因を運ぶ

 一方、室内だから安全という訳ではありません。飼い主さんが外で他の猫を触ったり、感染した猫が足元にすり寄って体をこすり付けたりと、何らかの接触があった状態で帰宅し、知らずのうちに愛猫に移す可能性もあります。

<猫風邪は甘くみちゃダメ!>


上記の中でも言いましたが、ウイルス性の感染症は一度でも発症すると、ウイルスが体内に潜伏して免疫が低下するのを狙っています。
細菌の場合は、二次感染による違う症状も引き起こし、命の危機に関わる場合もあります。特に子猫の時期は注意が必要です。
「ただの風邪」とたかを括っていると、気が付けば重症化している場合もありますので、猫風邪を甘くみないようにしましょう。

【その2】猫風邪を治すには?

では、猫風邪を治すにはどうしたら良いのでしょうか?

<症状によって治療が違う>

猫風邪の原因が違うので、原因に合わせた治療が必要です。
・猫ウイルス性鼻気管炎(ヘルペスウイルス)・・・抗ウイルス剤
・猫カリシウイルス感染症・・・インターフェロン注射、点眼
・猫クラミジア症・・・抗生物質
これらは動物病院で投与して貰えるので、症状が出た場合はすぐに連れて行きましょう。

◆ちなみに・・・

抗ウイルス剤とは・・・体に入り込んだウイルスの増殖を抑える薬
抗生剤とは・・・体に入り込んだ細菌を抑える薬
という役割がそれぞれあるのですが、病院によっては抗ウイルス剤ではなく抗生剤を投与する場合があります。それは、侵入したウイルスに対する抗体を体内で作る間、他の細菌が入って邪魔をしないよう抗生剤を使って手助けをし、二次感染を防ぐ意味があります。

<早めの治療を!>

特に子猫やシニアの猫などは、そもそもの免疫力が低いので少しの風邪でも油断できません。症状が確認出来た時点で、動物病院に連れて行き、早めの治療を心がけましょう。

<治療後の家でのケア>

a1180_006869
動物病院で治療をして貰った後は、家でもケアをしてあげましょう。

■保温をしっかり

 風邪を引いた人間には温かい恰好と温かい環境で休ませますよね。それと同じで、風邪を引いた猫にも十分な保温環境を作ってあげましょう。フカフカのベッドや毛布、冬場などは『お湯(熱湯はNG)を入れたペットボトルにタオルを巻いた物』などを側に置いてあげたり、ゆっくり休める環境をセットしてあげましょう。

■栄養を十分に

 食事にも気を付けましょう。とにかく栄養を取らせて免疫を上げる必要があります。症状によって食べやすいご飯、消化に良いモノを選びましょう。市販のスープタイプや、ウェットタイプのご飯だと食べやすいと思います。離乳時期の子猫なら猫用のミルクを混ぜた流動食にするなど、月齢に合わせて工夫してあげましょう。

■水分摂取は必ず

 食事が上手く食べられなくても、水分補給は必要です。(ただし、嘔吐が激しい場合は獣医さんと相談して下さい。)脱水症状にかかると命の危機に関わります。水を飲めない場合は、注射器や細いストローなどで口の中に少しずつ入れて飲ませてあげましょう。

■清潔に

 目ヤニや鼻水がひどい場合、ぬるま湯で濡らしたガーゼなどで、細目に優しく拭きとってあげましょう。放置すると、目ヤニで目が開かなくなる事もあります。
 拭き取った後は、必ず手を洗う事を忘れずに!人間に移れば「結膜炎」になります。

■多頭飼いは隔離を!

 上記でも述べましたが、猫風邪は飛沫感染や経口感染から移ります。多頭飼いの場合は、集団感染を防ぐ為にも感染した猫をゲージに入れ、早急に別部屋などで隔離する必要があります。もちろん外に出すのもNGです。

<猫風邪を予防するには>

猫風邪を予防するには、子猫の頃にワクチン接種をさせておく事が大切。特にウイルスは、先に抗体を作っておく事で効果を発揮します。
そして成猫になっても年1回のワクチン接種を続けて行いましょう。

*注意:ワクチン接種は『絶対に対象の病気にかからない』訳ではなく、『もし感染しても重症化を防ぐ』為に行います。勘違いをしないようにしましょう。

<病気の期間>

個体差はありますが、猫風邪は病院での治療と家での療法があれば、だいたい2週間ぐらいで治ります。(中にはもっと時間のかかる猫ちゃんもいます)早期治療では約1週間で治る子もいますよ!
ただ、猫風邪は『完治』が難しい病気です。何度も言いますが、免疫が落ちれば再発する病気です。薬は決められた日数をしっかり投与し、いつもの愛猫に戻るまで油断しないようにしましょう。

【くしゃみ連発!猫だって風邪を引く!まとめ】

ただの風邪ですが、甘く見ると恐い猫風邪。しかし、子猫のうちに予防が出来る病気です!
猫を飼う以上は、病気の予防も飼い主さんの使命。
体調の変化に気付いてあげられるのも飼い主さんです。日ごろからの愛猫チェックが重要になります。
いつまでも健康で長生きしてもらう為に、「早期発見」「早期治療」を心がけましょう!