猫島の男木島に注目!猫の幸せを願う島


全国数ある猫島の中、瀬戸内海にある猫島が『男木島』。
人口よりも猫の数が増え、2016年には一斉の不妊去勢手術を行った事で有名になりました。
それも全て島で生活する猫と島民が共存する為であり、猫の幸せを願っての事。
今回はその男木島とそれを取り巻く猫と人との関係についてまとめてみました。

【男木島とは?】

所在地:香川県高松市男木町
名所:男木島(おぎじま)
面積:1.8km
人口:約180人
猫:約200匹
アクセス:JR高松駅→徒歩5分→高松港→雌雄島海運の連絡船で約40分→男木島


「世界一ねこにやさしい島」プロジェクトの「男木島+さくらねこ+アート」により島のあちこちにアート作品が飾られています。一風変わったオシャレな港もアートであり、猫以外にも見所が多い島となっています。小さな島なのでゆっくりと島を探索でき、細い路地や坂道も楽しみの一つです。
ここの猫たちは有名になる前はあまり人前に出てくる事はない猫たちでした。
でも猫島として有名になり観光客が増えてくると、船の姿が見えると港で待機する猫が現れるほど人慣れした猫が増えたそうです。
ただし、季節によっては猫が全く姿を見せなかったり、運次第で猫に会えない時があるようです。

【島の問題】


冒頭でも言った通り、人口よりも猫の数が上回った島です。島民の多くは高齢者であり、猫が増えすぎた事でお世話が間に合わなかったり、居住空間を汚されたり、健康状態が悪い猫が増えたりして島の環境が悪化。さらに猫島で有名になってから猫目当ての観光客が増え、頻繁に猫にエサを与えたり、観光客が民家に勝手に侵入したりと、外部からの人間による被害も島民の悩みとなりました。

猫が増えすぎるという事は、島全体が多頭飼育の崩壊状態です。不健康で可哀想な猫が増えるだけでなく、近親関係の濃い血縁で子供を出産していくと異形児が増える原因にもなります。どこかで一斉に歯止めを掛けない限り、猫の増加を止める事は不可能な状態まで進行したのです。

【助けを求めて】


そこで住民が助けを求めたのは野良猫の保護活動をしているNPO法人『BONにゃん』さん。BONにゃんさんは公益財団法人の『どうぶつ基金』の資金援助を受け、2016年に猫の不妊手術プロジェクトを始動させました。(BONにゃんさんは香川県内で地域猫活動をしているボランティア団体さん。譲渡会も頻繁に開催し、猫たちの新しい家族を探すお手伝いをされています。)
事前に猫の数や猫たちの体調を調査・把握し、手術前に手術に耐えられる体力をつけてから手術を決行。施術が終わった猫には耳先をV字にカットし、再び島に戻されていきました。このV字にカットした形が桜の花びらのように見えるので手術を受けた猫は「さくらねこ」と呼ばれます。

不妊手術をする事で、不幸な命を増やさないだけでなく性格が穏やかになる傾向が出てきます。住民が悩まされてきた発情期の鳴き声や猫同士のケンカ、マーキングなどもこれでかなり激減となり、猫自身も寿命が延びてお互いが良い方向へ向かうのです。
でも猫にとっては子孫を残せない体にされる訳であり、人間の勝手な自己満足と言えばそうかも知れません。しかし、産まれた命を殺処分にまわす行為の方が許されない行為だと思いませんか。

【どうぶつ基金とは?】


男木島の猫たちに行った去勢不妊手術代を補ったのは『どうぶつ基金』でしたね。この基金は、NPO団体の「さくら猫活動」さんが行っている地域猫無料不妊手術事業で、全国数多くの猫たちの不妊手術代を援助していらっしゃいます。
どうぶつ基金に集められた皆様の善意を不妊手術の活動に振り当ててくれるので、もし私たちが何か手伝える事があるとしたら、寄付する事も立派な協力になります!

【不妊手術のその後】

一斉不妊手術の件が報道されてからか、全国からキャットフードが送られ、猫のお世話は住民が頑張って行っているそうです。これ以上の繁殖はないので、これからは猫の数が減っていく島ではありますが、猫島に浮かれた観光客が与える問題について考え直す良い機会になったのではないでしょうか。これから残された猫たちには最後まで幸せに生きる権利があります。島民と猫が一緒に過ごす環境を、外部の人間が壊さないようにそっと見守ってあげましょう。

【猫島の男木島に注目!猫の幸せを願う島まとめ】

実際、猫島という島はどんどん不妊手術が実行されています。志々島、馬島、徳之島、竹島など、ほとんどの島が人口より猫の数が増えての決行です。
これだけは言いたいのですが、猫の数が増えたり島の環境が悪化したのは決して猫が悪い訳ではありません。人間が勝手にエサを与え、マナーを守らずに島を汚し、繁殖を許した結果です。簡単に言えば可愛がり方を間違えたのです。これは猫島だけでなく、全国共通で言える事だと思います。
これからの男木島がどのように変化していくのか、猫と島民が共存できる「世界一ねこにやさしい島」になれるのかどうか見届けてあげましょう。