猫のお風呂事情はどうなっているの?お風呂の上手な入れ方


愛猫をお風呂に入れるべきか、入れないべきか・・・。
猫を飼った経験がある人なら、一度は悩んだ事がありませんか?
 
猫が水を嫌う理由は有名な話ですが、それを押さえてまで嫌がる猫をお風呂に入れるのは、引っ掻かれたり、逃げ出したり、とにかく暴れまくりで一苦労!
飼い主さんだけでなく、猫自身にも大きなストレスがかかります。
今回は、猫のお風呂事情についてまとめてみましたので、一緒に考えてみましょう!

【その1】猫をお風呂に入れる理由

猫をお風呂に入れる前に、『なぜ猫が水を苦手とするのか』の理由を把握しておかなければいけません。

<猫が濡れるのを嫌がる理由>

猫の毛は1本1本の密度が高く、フワフワしています。
さらに細かく見ると、脂分が少なく、濡らすと水をはじきにくく乾きにくい特徴があります。
猫からすると、水に濡れるといつまでも気持ちが悪いのかも。
 
さらに猫の先祖の影響もあると言われています。
それが、リビアヤマネコと呼ばれるリビアの砂漠で生息していた猫です。
砂漠地帯と言えば、昼夜の激しい気温差。身体が水に濡れるという事は、体温が奪われて死に至る程の危険な行為です。
「濡れる=命の危険」という本能が受け継がれ、今の猫に繋がったのかも・・・知れませんね。

<猫をお風呂に入れるべき?>

結論から言えば、入れる必要はありません。
猫は綺麗好きな生き物であり、日に何度も毛づくろいで清潔に保っています。
 
もし嫌がる子を無理矢理にでもお風呂に入れれば、人間に恐怖を感じたり、人間を信用しない性格になる可能性もあります。
そのストレスが原因で体調を崩す事だってありますので、猫のお風呂は気を付けなければいけません。

<お風呂に入れる理由>

上記で説明した通り、猫は基本的にお風呂に入る必要はありません。
お風呂に入れるのは、『人間』が理由を付けて入れたいだけなのです。
では、人間がお風呂に入れたい理由とは何でしょうか?

■長毛種である

 短毛種でも長毛種でも、猫は自分で毛づくろいをします。
しかし、長毛種の方がどうしても毛根まで舌が届かないケースが多い。
 
特にパーマがかかった猫だと、皮膚から分泌される皮脂が溜まりやすく、放っておくとベタベタしてきます。

■外に出る機会が多い

 家にずっといる猫より、外に出る猫の方が汚れやすいですよね。
野良猫と接触して害があるモノを貰ってくる事もあるでしょう。

■去勢・避妊手術をしていない猫

 手術をしていない猫で、発情期に頻繁に見かける行為が『尿をスプレーのように飛ばす』事。
縄張りの為に、壁や柱など至る所に少しずつ尿をスプレーして周ります。
これが臭い事!臭い事!相手に自分を知らせる行為なので、臭いが強烈になっているのでしょうね。
この臭いが猫の体に染みついて、しばらくはお尻あたりから臭いニオイが漂ってきます。
 
 
これら飼い主さんの気に触れる原因があるから、「猫をお風呂に入れて清潔にしたい」と思う訳です。
猫自身は汚れても毛づくろいでキレイにするし、ニオイも意味があっての事なので気にしていません。
理由があってお風呂に入れたいのは飼い主さんの方なのです!

【その2】猫のお風呂の入れ方

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猫をお風呂に入れるのは、多くても年に1~2回で十分。
お風呂が大好きな猫なら話は別ですが、そうじゃない猫は頻繁にお風呂に入れられるとストレスを抱えて、逆に病気になる場合もあります。
よほどの理由がない限り、そっと猫に任せておきましょう。
 
では、どうしてもお風呂に入れる際の手順を追って見てみましょう。

<事前にする事>

・出来れば、小さい頃からお風呂の環境に慣らしておくと良いでしょう。
トイレをお風呂場に設置してみる、シャワーの音や、シャンプーの匂いを身近に感じさせる、など環境に触れさせてみるのも有りだと思います。
その間、無理矢理に濡らす事はNGですよ!

 
・お風呂に入れる前に、健康チェックをしましょう。熱や排泄物の様子など、体調がいつもと違うようならお風呂は避けるべきです。
 
・お互いのケガ防止で猫の爪を切り、耳掃除とブラッシングをしましょう。余分な抜け毛を事前に取れば、洗う時も楽です。
 
・脱走防止でドアは閉めましょう。

<お風呂の手順>

では、お風呂に入れる際の流れを説明していきます。
■用意する物:猫用のシャンプー(人間用はNG)、ドライヤー、タオル3~4枚(濡らす用と拭き上げ用)
 

1.低め温度のシャワーで濡らしましょう!

夏場は31℃~34℃ほど、冬場は37℃~38℃のシャワーを軽くあて、身体を優しく濡らしていきます。
シャワーは出来るだけ弱めで出し、身体に近づけて濡らしてあげます。
(身体から離してシャワーを当てると、猫がビックリしてしまうので注意しましょう。)
 
首周りから濡らし、温度に慣れさせます。
徐々に背中や腰、尻尾まで濡らしていきましょう。
 
*注意!:顔や頭は絶対に濡らしません!顔は濡れタオルで優しく拭いてあげる程度でOKです。
 

2.猫用シャンプーでワシャワシャ!

頭や顔に気を付けて、首から指の腹で優しく洗っていきましょう。
毛を洗うより、皮膚を洗う事を意識して下さい。
 

3.再び低め温度のシャワーでシャンプーを流しましょう!

シャンプーが身体に残らないように、キレイに流してあげましょう。
シャンプーが残ると、それが痒みの原因になる事があります。
 

4.よく拭き上げて!

タオルを当てて、素早く丁寧に水気を取ってあげましょう。
最近では、ペットのシャンプー用に吸収率の高いタオルが販売されているので、それを利用するのが良いと思います。
水気を取ったら、タオルを新しいのに替えて軽く押さえながら仕上げ拭きをしてあげます。
 

5.ドライヤーで乾かす!

なるべく弱めの風で、ドライヤーを30㎝離して上下左右に振りながら当ててあげます。
同じ箇所に当て続けるのは、火傷の原因にもなるので止めましょう。
細目に場所を変えながら、全体をよく乾かしてあげます。
 
どうしてもドライヤーの音がダメな子は、しっかりとタオルで水気を拭き取り、夏ならば日の当たる窓辺、冬ならば暖房の効いた部屋や、コタツなどのなるべく温かい場所に入れてあげましょう。
とにかく身体を冷やしたままにしてはいけません。

6.最後はブラッシング

褒めてあげながら、優しくブラッシングをして仕上げてあげましょう。
ブラッシングは血行のマッサージにもなるので、強めにせず、ふんわり撫でるようにしてあげます。
 
これを全体で10分~15分以内で終わるようにします。
ダラダラすれば猫もうんざりしますし、その間もストレスが溜まっていきます。
いつ爪が飛び出るか、ハラハラしながらお風呂に入れる飼い主さんも不安でたまりませんよね。
チャッチャとテキパキお風呂に入れて、猫に『お風呂は短時間で終わる!気持ちが良い事!』という認識をさせてあげましょう!

<どうしてもお風呂に入らない猫には?>

中には何をしてもお風呂に入らない猫がいます。逃げ出す子も多いです。
それは猫ですから仕方ありません。
 
その場合は、お湯で濡らしたタオルや、蒸しタオルで身体を拭いてあげると良いと思います。
市販で「泡シャンプー」も販売されているので、それを利用するのも有りです。
泡シャンプーは水を使用しないので、お風呂が苦手な猫にはナイスな道具ですよ!

【猫のお風呂事情はどうなっているの?お風呂の上手な入れ方まとめ】

猫のお風呂は少し手間がかかりそうですが、慣れれば猫も身をゆだねるようになると思います。
それは飼い主さんと愛猫との信頼関係にもよりますが、猫がお風呂を「気持ちが良い事」だと認識すれば、自分からお風呂に向かう猫になるかも知れません。
 
とにかく、無理強いをしても良い結果は生まれませんので、少しずつ慣らしていくのがベストだと思います。